「素晴らしい歌津を作る会」定例会議

2回目に訪れた時(6 月17日)に「素晴らしい歌津を作る会」の定例会議にお邪魔することができた。歌津地域の各区長さんが集い、各集落での状況を報告し合い、また復興に向け た意見交換の場として機能していた。都市計画の地図を見ながら区長さん達が将来の町のヴィジョンについて話し合う姿勢は圧巻だと思った。当然のことながら 皆地域のことをものすごくよく理解している。三陸道の延伸計画や歴代の山の所有者のことなど、である。こうした深く地域のことを知っている人達に対して、 我々第三者が計画云々に意見したり、口出したりするのは相当難しいと思った。会議の席上、「では果たしてアーバンプランナー・アーバンデザイナーの役割と は何だろうか?」としみじみ考えてしまったのを覚えている。この問いに対して明確な答えを出すのはまだ早いのだけれども、専門家としてのアーバンプラン ナーの立ち位置、あるいは地元の方々との関わり方に関して、自分なりに少し考えることができたのはすごく意味があったように思う。

この会議は各地区の地区長さん(60代~)を中心とする集いだったそうだが、契約会(この地域に伝わるコミュニティの単位)の会長さん(40~50代)が集う会議もあるそうで、こちらの方はさらにもっと白熱した議論が展開されるということを伺った。是非ともそちらの会議にも参加したいとも思った。

 も う一点印象深かったのが、定例会議を仕切る「素晴らしい歌津を作る会」の会長さんの手腕であった。複雑多岐にわたる情報の把握・処理、ギクシャクなりがち な会議の場をまとめ上げるリーダーシップは熟達したものだった。余談になるが、「素晴らしい歌津を作る会」の会長さんの話を聞いていると、修士の時にお世 話になったある地方都市の自治会長さんのことが思い出された。この方も地域内での統率力が卓越していて、周囲からの信頼も絶大であった。二人の共通点をふ と考えてみたら、共にフットワークが軽いこと、姿勢がいいことなのかと思った。主観的な意見ではあるものの、言い換えると、この二つの点はコミュニティの 中で信頼を得るための大事な素養・心構えなのではないか、とも考えられた。こうした基本的なことは、もしかしたら「部外者」として町を訪ねてきた我々に とって是非とも見習うべき点なのかもしれない。

最 後に、上の写真は歌津の町の中心に近い高台にある神社からの写真である。カメラを向けつつ、この場所からの光景が今後どのように変わるのか?、以前のよう に復旧されるのか?、高台移転のために人気がなくなるのか?、などいろいろと思案を巡らせていた。命・財産・生業・文化・コミュニティといったものを、何 十年に一度襲ってくる津波・何千年に一度襲ってくる大津波からいかに守るか、という決断に今迫られている。地元の人々の意向、災害の脅威を考慮に入れた都 市・緑地計画をたっぷり時間をかけて練っていく必要があるように思う。定例会議はそのための一歩であった。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s